早乙女穂花(さおとめほのか)
新潟県で作られる米に宿る稲魂(お米の神様)。
新潟の地で稲作が始まったころからイナダマサマとしてこの地にいるが、
姿は見せなかった。近年の萌文化に乗じ、自分の依り代である
新潟のお米を全国に知らしめるべく可愛い女の子になって現れた。
お米は古来から神聖なものとして扱われ、神様が宿るものと思われていました。
お米をとった後の藁は、注連縄などの神具の材料に使われる一方、
わらじなどの日用品にも使われ、神聖でありながら、いつもそばにある
親しみのわくものでした。お米を擬人化するにあたり、お米=稲魂と捉え、
神様でありながら、近寄り難くなく、親しみのわくような女の子を目指して
デザインしました。胸のあたりはおにぎりを。落ち着いた黄緑の袖は広大な田を。
深い緑の袴風スカートは、遠く、雪解け水の出で来る越後山脈をイメージしています。
短すぎないけれど、活発に動けそうな丈にしています。
巻いている注連縄は、お米の神聖さの象徴です。
髪飾りに桜が付いているのは、古来、桜が稲と関係の深い花であったためです。
また、よく見ると眉毛の形が米粒になっています。
金の瞳は秋の実りへの期待が込められています。