郷土料理らしく親しみやすさと日本らしさを出すため、袴をベースにデザインしました。 笠に見立てた土鍋蓋や武田信玄公をモチーフにした袖口のファー、全体の和装の雰囲気を壊さないようにしつつ 油揚げモチーフのティペットや明るい色のブーツ、大きなリボンなどを添えて現代らしい可愛い女の子に仕上げました。 また、ほうとうの幅のある麺を表現するため、束感のある髪型、太眉、振袖風のトップスは市松模様を大きく変形させた長方形柄にし、紐状のものはすべて幅のあるリボンにしています。 髪色はスープの染みたほうとうをイメージして白くなり過ぎないように意識しました。 ほうとうに欠かせない南瓜は目立つように体の大部分を占める袴風スカートのカラーに使用しています。 その他、具だくさんな鍋の中を覗き込んだ時のように、全身のいたるところに具材のモチーフを詰め込みました。 温まるイメージがある一方で、あまり着こませないデザインにしています。 ファーとティペットを取り外すだけで春らしい軽い装いとなり、冬場だけでなく年中食べられるほうとうの魅力を伝えてくれます。